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相続の重要ポイント
相続は、複数の手続き・作業を順番に行なってゆく必要があります。
重要なポイントは以下の5つです。
- ①相続を受ける権利のある方(相続人)を、全て見つける。
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基本の形は、被相続人(亡くなられた方)に配偶者と子供があれば、配偶者1/2、子供1/2(子供2人なら一人1/4)です。
子供がいない場合は、父母(祖父母)の直系尊属が関係してきますし、
直系尊属もいない場合、兄弟姉妹が関係してきます。
直系尊属がなく、兄弟姉妹もいない場合は、その子供(甥・姪)までが対象となります。
- ②相続をする財産(相続財産)を、全て探し出す。
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不動産、株式、預貯金、現金など、プラスの財産だけではありません。
負債、借金などのマイナス財産も対象です。
プラス財産のみを相続できませんが、手続きすれば、差し引きしてプラスがある場合のみ相続することも可能です。
- ③相続人全員で、相続財産をどのように分けるのかを協議して、全員一致で合意する。
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誰が何を相続するのかを、相続人全員で話し合います。(遺産分割協議)
結論が出るまでは、全ての相続財産は、全ての相続人の共有財産となりますので、
話し合いが終わるまで、勝手に使ったり売ったりは出来ません。
話し合った結果に相続人全員の合意がえられたら、遺産分割協議書を作成します。
相続税の申告を、相続のあったことを知った日の翌日から10ヶ月以内に行う必要があります。
それまでに遺産分割協議が整わなかった場合、一旦法定相続分で財産を取得したものとして相続税を納税し、協議終了後、修正申告または更正の請求をすることになります。
- ④相続財産の名義を、相続人の変更する。
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相続した財産を、相続人の名義に変更します。
このとき、遺産分割協議書等が必要となります。
- ⑤相続税を申告する。
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プラス財産から、マイナス財産を引いた金額が対象となります。
生命保険金、生前贈与財産の一部も課税価格に含まれるので、注意が必要です。